ボロボロ、極限で保護された
男の子2匹、女の子2匹。
中でも、牡丹と名付けられた女の子は、立ち上がることさえできず、翌朝が迎えらえるか??
という厳しい状態でした。
からっぽになって時間が経ってしまった胃腸は、食べ物が入っても簡単に対応できず、弱っていくばかりの兄弟・・・
そんな緊迫した状況で、さらに3日経って、もう一匹が保護されました。
それこそ、もう言葉にならない状態・・・
山並のようにたくましくと願いを込めてつけられた名前、
最期の1匹、「高尾」くん。
一時、兄弟に囲まれて、過ごしたものの、そのペラペラになって冷え切った体は、手厚い看護をするために、隔離するしかありませんでした。
寝ずの看病・・・
保液、マッサージ、保温、あらゆる手を尽くして・・・
でも、どうしても救うことができませんでした。
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猫、個体はとても弱い生き物です。
一度でも風邪をひいて鼻が詰まったら食べ物が分かりません。
寒さにあったらひとたまりもありません。
親からはぐれたらもちろん無理です。
それでもなお数を維持するのは、出産頭数が多いから。
それなら、淘汰されて当たり前?
’
そう考える前に、一度生まれた命が、どれほど懸命に生きようとするか、
その姿を目の当りにし、その重さがわが身に沁みたら・・・
亡くなって当たり前の命・・・なんて発想はできませんね。
彼らが生きるには、現代社会はあまりにも変化しすぎました。
避妊しましょ!!
人が変えてしまった社会は、人が救うこともセットで考えなきゃ
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高尾から『ふっ』っと命の灯が消えた瞬間、
ミルクさえまともにのどを通らなかった、牡丹に
『??』
明らかに生気が宿るのが見えた!!
看病していたメンバーには、白い何かしらが移っていったように感じられたそうです。
「高尾が牡丹に命をくれた!!」
間違いなくそう感じた・・・
’
そしてようやく、全く目が開かなかった伊吹も、開けられるようになった!
’
最後の最後まで、見つけてあげられなくてごめんね。
独りぼっちにしてごめんね。
それなのに、兄弟を救ってくれてありがとう!
牡丹は高尾と一緒に幸せになります♡
優しい命をありがとう