犬猫『殺処分ゼロ』とは
目標? すべき計画?
いたるところで見かける言葉ですが…
気になるのは何かのキャッチコビーように使われること!
本来、国の制度にのっとった方針であり、現代社会の方向性、社会のありかたを表す着実な実施計画であるはず。
では、今、私たちの飛騨地区はどうなっているでしょう?
実は、“ほとんど達成”されているんです!!!
参考資料は、
<岐阜県ホームページに掲載されている統計>
他の地域と比べて、飛騨保健所、下呂センターともに、圧倒的に引き取りが少ないのがお判りでしょう***!!
では、今一つ『ゼロ』にならないのはなぜなのでしょうか?
猫の場合 処分の内訳は、
①「飼い猫の飼育放棄」で保健所に持ち込まれるもの
②「けがをして運ばれてきたもの」
①は、飼い主が飼いきれなくなった(死亡や入院など)、増えてしまって苦情になりやむなく手放した、というものです。
猫は、どんなに慣れていても、保健所に収容されてしまえばおびえて警戒します。そうなると譲渡対象にはならず、処分せざるを得ない。
* * * つまり * * *
飼い主が最後まで面倒を見られなかった子が殺処分されている!!
決して、巷で生まれた子が運ばれて処分されているのではない!!
その現実を深く深く受け止める必要があるのではないでしょうか??
②は、傷病のものが保健所に入った場合、保健所は飼育設備を持っていません。
ましてや、医療や手当、回復のための食事や夜間休日に及ぶようなこまめな看護はできません。結果、衰弱死または、殺処分とならざるを得ないのです。
これは、保健所が悪いわけではなく、そういう機関である、ということです。
私たちは、ここ10年弱、年間200匹をはるかに超える猫を引き取っています。
また、不妊手術をして地域に戻している猫も年間100匹を優に超えます。
啓発の成果が出始め、ここ数年は、高山市・飛騨市からの依頼は減少しています。
(啓発の進んでいない、下呂市・郡上市が急増)
現代社会で邪魔者にされてしまう命を生み出さない必死の活動が、保健所に行く前の防波堤として、役割を果たしているといってもよいでしょう。
巷に踊る
『殺処分ゼロ!!』
真にゼロを達成するには、飼育不能とならないよう、犬猫の寿命(15~20年)を見越した責任ある計画を立てることは無論
万が一の時に受け入れる場所や人を確保することが絶対に必要です。
そして、けがや衰弱した子をどうケアしていくのか?
そのための基金があってもいいし、その都度みんなの寄付が寄せられてもいいですね。
つまり、
『殺処分ゼロ』とは、
キャッチコピーのように使うのでなく、その本質は多くの人の理解や協力が必要な大変重いものであると理解しなければなりません。
**私たちができる、殺処分ゼロは 飛騨地区ではすでに達成されています!!**
本当の意味で達成するために、
①飼育不能な数に増やさない = 不妊手術
②もしもの時を想定して後見人など、必ず複数の人が協力できる環境を整えておく
※ 家族内の問題です!
今一度、よくよく話し合っておかなきゃ!ですね!!
また、不安なご家庭を見かけたら、
「避妊してある?」
「いざとなったらどうする?」
というお声掛けを是非お願いします!!
殺処分ゼロは、一人一人の協力が欠かせないのですから(^^)/
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写真は、保健所持ち込みを検討されていた3兄弟。
本当は、4兄弟でしたが、一番ちびちゃんはまだ地域にいるままです。
まだまだ人に慣れることができませんが、少しづつご飯の催促はするようになりました💦
それでもいいんです!
おいしい = 優しい = 安心
になれば!
一日も早くなじんでくれることを願って(^^♪