昨年11月 地域でご飯をもらっていた白猫がやってきました。
「2年程前から左耳から出血していて、どんどんひどくなる・・・
見ていられない」
ご高齢の女性からのご相談でした。
すぐに扁平上皮癌であることがわかりました。
推定7~8歳の女の子。
全く混じりけのない純白の子です。
同時に保護された目の横に大きな腫瘍のあったウリ君とは違い、すでに手の施しようがない状態でした。
他の病気がない・・・
それは、体の他の部分は生きようとしている!
でも、強制的に阻む存在”癌”があるという状態。
つまり、全体の力が落ちて弱っていくのではなく、その疾患と元気なところとがケンカしなきゃならない・・・
そんなイメージを持ちます。
どのように残りの時間を過ごしてもらうのか、目の前に温かい体でいる子を見ながら考える・・・
少しづつ全体の機能が落ちて、枯れるように亡くなっていけるように、その間穏やかに過ごせるように痛みは取ってあげたい。
そんな願いをもって預りさん宅で過ごしていました。
その間には闘病仲間もできました。
でも、寄り添っていたお夏ちゃんは、一足先に旅立ちました。
最後まで、ほんの少しずつのご飯を食べ、排せつもし、こたつの中で丸まって穏やかに過ごしました。
こんなに地球が熱くならなかったら
紫外線が意地悪じゃないレベルだったら
もう少し早く出会えていたら
思うことはたくさんあります。
地球温暖化で色の薄い外の生き物は、この病に侵されることが増えているそうです。
人間のやってしまったことの恐ろしさ、愚かさ、申し訳なさでいっぱいです。
私たちにできることは何でしょう?
しょうがないといわず、やっぱり考えなきゃ!
目の前でタラちゃんが見せてくれた現実。
無視しないで受け止めなきゃと思います。
ご心配、応援をいただいた皆様、本当に有難うございましたm(__)m
#保護猫 #扁平上皮癌 #虹の橋